今が最盛期

  • 2011.03.07 Monday
 だいぶん日中は暖かくなってきましたが、
朝晩は冷え込む日もまだまだ続き、
布団から出るのは相変わらずつらい毎日です。

そんな寒い朝を迎えた日は、スボ手牡丹の最高の製造
日和です。
30分だけ早起きをして主人が固まったスボ手牡丹の火薬を溶かしに
いくために車で1分のところにある工場へ向かいます。



紙縒りの線香花火の火薬にニカワが入りのりの役目を果たします。
この火薬の入った入れ物の周りは、固まるのを防止するためにお湯が張ってあります。
作業をしていないときはこのお湯を抜いているため、作業をする朝は、
ここにお湯を張るために早く出かけるのです。

スボ手牡丹とは線香花火です。
紙に火薬を巻いて作る線香花火は、長手牡丹
藁の先にったニカワで練った火薬をつけたものはスボ手牡丹
と呼ばれています。

スボ手牡丹は特別な道具を使い作ります。
これを製造しているのは全国で1社しか残っていません。



穴の開いた鉄板を藁スボが入った箱の上にかぶせます。
箱をひっくり返してトントンたたいてまたひっくり返すと



こんな感じで鉄板の穴の中にスボが立ちます。
自然なスボには細いものから太いものまで大小さまざま
あるためこの鉄板にも穴のサイズがちがうものを数種類作るという
工夫がなされています。

この道具はうちの主人(3代目)が13年前に最後に残ったの国産線香花火
製造業者、八女の隈本火工に修行に行きそこが廃業したと同時に
受け継いだ歴史のある道具でこの道具には、昔の人の知恵が
たくさん詰まっています。



鉄板に立てたスボは、このようにレールで流され火薬てん薬室へ
進みます。



工場で見張り番をしている我が家のイヌも横に来ていつもじっと見ています。

余談ですが花火工場には、電気は流れていません。
冷房も暖房も明かりもありません。
爆発したとき上(屋根)に抜けるような構造を義務付けられているため
火薬配合室には窓もありません。、
もちろんこのレールも手動です。



てん薬室に流されたスボは練り火薬の中につけられて次は日乾場へ進みます。
てん薬作業は簡単そうに見えて実は熟練の技がないとできません。
火薬の大きさ、長さ、水平につけることなど長年の勘でやっています。
すべてが手作業のため、重い鉄板を持ち上げてつけるという
繰り返しの作業も重労働のようです。






日乾場に運ばれたスボ手牡丹は美しく並べられ乾燥させます。

乾燥した今の時期にしかできないのは、火薬が固まらずに流れたり
湿度が高いとひびが入ってしまうからです。



出来上がったスボ手牡丹はデザインの入ったこんなステキなパッケージ
に丁寧に詰められ今夏よりお客さまのまえに登場します。

藁スボやニカワなど原材料の調達も難しくなり、これも繫いでいくのに
色々と模索しています。
でも日本の伝統を絶やさないように一生懸命努力します。
ご家庭で日本の光をお楽しみください。



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